みなさんこんにちは。てならい堂スタッフの村上です。
とうとう、春がきましたね。

てならい堂では、3月21日に「かぼすの香る、アロマづくりのワークショップ」を開催いたしました。かぼす精油を使って「ハンドクリーム」「ロールオン」「手指消毒ハンドスプレー」を作るワークショップです。

screen-shot-2021-03-30-at-22-06-50

講師は「六月八日」のアロマインストラクターの関戸さんです。「六月八日」さんは、大分県耶馬渓で林業を営む久恒山林さんから生まれたブランドです。“森を想う暮らし”をテーマとし、九州の森の恵みである樹木や有機無農薬ハーブなどの天然素材を丁寧に自社蒸留した、100%ナチュラルなエッセンシャルオイルを作っています。

%e3%81%8b%e3%81%bb%e3%82%99%e3%81%992

関戸さんと六月八日さんの出会いは、なんと今回のワークショップのメインである「かぼす精油」。長年アロマの仕事に携わっていた関戸さんは、大分に縁があったこともあり大分の特産品であるかぼす精油を、アロマインストラクターとして「自分の香り」にしたいと探している中で、六月八日さんに出会いました。かぼすの香りを、もっと沢山の人に身近に感じてほしい!と企画した今回のワークショップは、関戸さんのかぼすへの愛が溢れていました!笑。最初は参加者のみなさんと自己紹介。アロマに詳しい方や、かぼすの香りに興味を持ってくれた方など参加して下さいました。一緒にみなさんの好きな香りについても教えていただきましたよ。

自己紹介のあとは、Zoomで大分県耶馬渓と繋いで、六月八日の商品開発等の担当をしている、まゆさんにかぼすの収穫から蒸留までの様子を写真と一緒にお話していただきました。木になっているところから、収穫されて、軽トラに積まれ運ばれて、皮を剥かれて、絞られていくかぼす…。コロコロしていてかわいい笑。見ているうちに、どんどんかぼすに愛着が湧いてきちゃいます笑。Zoomなので質問も交えながら、今回使用するかぼす精油がどのように作られたか知ることができました。「かぼすの花と夏みかんの花の香りの違いはどうですか?」なんてマニアックな質問も!笑

%e3%81%8b%e3%81%bb%e3%82%99%e3%81%995

六月八日さんのかぼす精油は、無農薬の大分県中津市耶馬渓産のカボスから水蒸気蒸留法にて抽出しています。「機械を使って大量生産をすると、植物の成長するスピードを超えてしまう。だから人間のできるスピードの範囲で行うことが大切。」という社長の想いとともにとても丁寧に作られています。今年はかぼすが豊作で、地元の方も沢山集まって、沢山の蒸留を行ったそうです。かぼすをひたすら向いて、絞って蒸留する。どこにいてもかぼすの香りがして、正直もうかぼすが見たくなくなる程(笑)大変な二週間だったとか。かぼすの汁が顔にとばないように今まではマスクでガードしていたのを、今年はフェイスシールドが売られるようになったので、助かった!なんて面白いエピソードもありました。大変そうですが、いつかお手伝いに行ってみたいです。

%e3%81%8b%e3%81%bb%e3%82%99%e3%81%993

お話のあとは、早速アロマづくりワークショップに入ります。スポイトで椿油などをブレンドしていきます。私は手がプルプルして意外と難しいと思ったのですが、みなさんとってもスムーズです。

そして、今回のワークショップのもう一つメイン素材は「くにさき椿油」。大分県国東半島の海岸沿いに育つ”ヤブツバキ”の種を、つくり手の井上さんが拾い集め、洗って、乾かして、生搾りして、そして数か月かけてじっくりと丁寧に濾過の工程を重ね作られています。六月八日さんは、アロマクラフトで使う素材を大分県内で探しに探して井上さんに出会いました。東半島に移住した井上さんは、島の人に「君は集落の人の椿油を作る事をするといい」というお告げ(笑)を受けて実際に椿油を作り始めたそう!今では井上さんのところへは同じ集落の方々が自分の裏山や庭先で採れた椿の種を持ってきて、それぞれ一年分の椿油を作ってもらいます。まさに生活に根付いたものづくりですね。

ロールオンとスプレーができたら早速かぼすの香りを試してみます。「あ〜この香り!」「美味しそう!」と香りをみなさんと共有できるのはワークショップの醍醐味でもあります。かぼすの匂いって、蜜柑とも、柚子とも、檸檬とも少し違う、爽やかさの中にも甘さがあるとってもいい匂いなんです。

%e3%81%8b%e3%81%bb%e3%82%99%e3%81%994

最後は、「和蜂蜜蝋」を使ってかぼすの香りのハンドクリームを作っていきます。この蜜蝋も井上さんが作っているもの。「和蜂の蜜蝋という事に驚きました」とアロマクラフトに詳しい参加者の方。素材をブレンドしたら、湯煎をしながらくるくると混ぜていきます。皆さんで無心で混ぜていると、なんだか瞑想のよう。混ぜていくうちに色がどんどん変わってクリーム状になっていきます。くるくるしていくうちに、かぼすの香る、とっても優しいハンドクリームが出来上がりました。

私は普段あまり香りがするものを身につけたりしないのですが、六月八日さんの精油はとても優しく、気分を落ちるかせてくれます。まさに自然の香り。私はお家にアロマディフューザーがなく、精油ってどう使ったらいいんだろう?と思っていたのですが、アロマづくりでも精油を生活に取り入れることができるのですね。実は私の母は大分で生まれ育ち、今でも祖母が大分に住んでいます。最近はなかなか会いに行けていないのですが、かぼすの香りを通じて大分にも想いを馳せることができました。(さんまが食べたくなったのは、内緒です笑)

てならい堂のひみつの小店では、実際に六月八日さんの精油を香ってみることもできますよ。これからも六月八日さんと日常に香りをとり入れるワークショップを企画していきますので、是非お楽しみに!

六月八日さん、参加者のみなさま、ありがとうございました。

六月八日さんのこの冬出来たてのかぼす精油は、こちらからご購入できます。

95404477【かぼす精油】無農薬の大分県産のカボスから水蒸気蒸留法にて抽出したエッセンシャルオイルです。大分の特産品であり、土地に根差した爽やかな香りです。リラックス効果があり、気持ちを落ち着かせてくれます。血行促進作用により、冷え性の予防・改善、また新陳代謝の活性化や消化促進にも有効といわれています。抗菌、抗酸化に効果がすぐれた成分があります。