こんにちは。スタッフのひのです。

突然ですが、この写真に写っているもの、なんだかわかりますか??みなさんもご存知のあの野菜のタネです。正解は”きゅうり”。夏野菜の準備として一部すでに4月から直まきしていますが、より発芽率を高めるために、今年はポケットの中でタネを暖めて発芽させる「体温発芽」「ポケット芽だし」と呼ばれる方法も試してみました!

鶏が卵をあたためて孵化させるようにあたためるこの方法、ほんとかなぁと半信半疑でやってみると、早速次の日には芽が出ていました・・!これはちょっとテンション上がりました。笑 発芽した後は土に植えていきます。立派なきゅうりがとれますように!

さて、てならい堂では、自分にとって心地よく、社会にも環境にも良いことをしていると感じられる生活を、”こころよい生活”と呼んでいます。これまでもそれを知るための様々な機会を模索してきましたが、さらに自分たちにとって”こころよい生活”を探すために、3ヶ月ごとにテーマを決めて、取り組むことにしています。

2024年 5月のテーマは「自らソウゾウする」です。

“ソウゾウ”と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか?なにかアーティスティックなものを連想するでしょうか?”アート”と聞くと、なにやら高尚なもののようにも感じますが、”ソウゾウ”とは実はだれもがやっていることだと思います。”ソウゾウ”ってなんだろう?どんな時にしているかな?そのとき自分が感じていることはなんだろうか?今回のテーマをきっかけに、どうぞゆっくり日常の中で、そんなことを味わってみてくださいね。

  「自らソウゾウする」考えるために、
    てならいに参加してみる。
    てならい堂神楽坂ストアに遊びに来てみる。
    自身の生活の中で見つめ直してみる。

それぞれのやり方で、みなさんも自分にとってのこころよい生活を探してみませんか。

 「自らソウゾウする」を考える、5月の話題。

1)連鎖していくつながり。

2)実際に生活の中で“自らソウゾウする“ということについて考えてみる

 ・服を染め直して、育てていく。藍の染め替えワークショップ。2024初夏

 ・毎月、繕う事にじっくり向き合う。さらに楽しむダーニング教室

 ・自分の“ことば“を絵本にする連続ワークショップ

3)てならい365日のススメ

1)連鎖していくつながり。

前回、ソウゾウには”想像”と”創造”があって、“創造”というとちょっと仰々しい響きがあるけど実は誰もがしてるよね、という話をしました。みなさん自身、これまでソウゾウしたこと、これからソウゾウしたいと思っていることについて思い浮かべてみて、いかがでしたでしょうか?

頭の中で”想像”と”創造”とに分けて考えてみると、それが一致している人もいるでしょうし、想像したけど創造できなかったことというのもあると思います。また、創造したものが次の想像につながることもあるでしょう。そうしてソウゾウが連鎖していく。

頭の中に生まれるものと手の中に生まれるもの、そのどちらも生活の中で大事にしていきたいなと思います。

たとえば、家づくりや部屋づくりについて考えてみましょう。まず、自分の理想、こうだったらいいな、こういう生活したいな、というものをいろいろかき集めてみる。箇条書きで書き出してみたり、イメージに近い写真を集めたり。そうすると、自分が実際に生活している姿が思い浮かんでくる。最初はちょっと絵空事かも?と思える理想でもいいんだと思います。

そして、そこに近づくために何から始めたらいいか、今できる自分の範囲で一つずつやってみる。ゆったりした時間を取り入れたいと思ったらコーヒー豆をすって飲む時間をつくってみるとか、自分でものを直せるようになりたいと思ったら針仕事の時間を取り入れてみるとか。

ここにはこのランプが欲しいなとか、こんな椅子があったらいいなとか。自分でつくってもいいし、お気に入りのものをとりいれてもいい。一つずつ実現できると、どんどん心が軽くなる気がします。わくわくしてくる自分に気付きます。

“ソウゾウ”には、広がっていくイメージがある気がします。一つをソウゾウすると、それが連鎖的に次のソウゾウへつながっていく。生きている限り、この営みは続いていくのかなと思います。

ちいさな好きを集めていったら理想の風景が出来上がっていたということもあると思うのですが、ありたい風景をまず想像してみる、というのも、大事なことだと思います。

そうやって、ありたい風景を思い浮かべ、それを人に話したり、紙に書いたり、形にしたりする。”ビジョン”を描く。それは、ちょっと何かでつまずいたときに、自分の指針にもなるはずです。

頭で考えたこと、心で感じたことをとどめたままだとちょっともったいない。手を動かしてみる。人に言ってみる。その動的な何かが、また私たちを刺激していくのではないかと思います。

「人が想像できることは、人が必ず実現できる」というような言葉を残した有名なSF作家がいます。どれくらいのスピードで、その想像したものにたどりつけるかはその人次第。それでも、まずは想像してみることから始めてもいいかもしれません。そして、動かしてみましょう。頭を、手を、心を。それらは連鎖的につながり、いつの間にかあなたの理想が実現しているかもしれませんよ。

2)実際に生活の中で“自らソウゾウする”ということについて考えてみる 

・服を染め直して、育てていく。藍の染め替えワークショップ。2024初夏

おうちから持ってきた服を自分の手で染める、藍の染め替えワークショップ。いつも染めのワークショップでお世話になっている「染の里おちあい」さんでの開催です!捨てるのがもったいない、今持っているものを生かしたい、染色を自分でしてみたい、という方はどうぞご参加くださいね。

帽子、ワンピース、ズボンなど様々なものを、淡い色や渋い色、お好みの濃さで染められます。無地でもいいし、”絞り”と呼ばれる技術を使って模様をつけることもできます。地色や柄などすでにある要素を生かしながら、職人さんとも相談しつつ、染めてみてくださいね。同じ染料でもみなさんまったく同じ色になることはなく、翌日からは空気に触れて色味が変化していく「育っていく」過程も愉しむことができますよ。

そんなふうに、藍色の染め上がりや服とあなたの生活が育っていく過程も想像しながら、体験をお楽しみくださいね♪

■【てならい】服を染め直して、育てていく。藍の染め替えワークショップ。2024初夏

・毎月、繕う事にじっくり向き合う。さらに楽しむダーニング教室

「一つをソウゾウすると、それが連鎖的に次のソウゾウへつながっていく」という言葉をコラムの中で使いましたが、その時に思い浮かんだのがこの”ダーニング”。自由に、手が動くままに針と糸を進めていく・・・。こんな柄・模様にしたいということで進めることももちろんありますが、ダーニングは偶然や必然の結晶みたいなものだなっていつも思います。

1色でバシッと決めるのもいいけれど、複数の糸を使うとより楽しいかもしれません。実際にダーニングをされたみなさんの写真をみてるだけでも楽しいので、これまでのダーニング教室のてならい後記もぜひ覗いてみてくださいね!創作意欲が湧いてくるかもしれません。笑 

やり方をちゃんとならいたい・・!という方はダーニング教室にも参加してみてくださいね。

■【おはなし】】毎月、繕う事にじっくり向き合う。さらに楽しむダーニング教室

※現在募集中のダーニング教室はこちら

・自分の“ことば“を絵本にする連続ワークショップ

てならい堂初の絵本をつくるワークショップ、もうすぐ締切です!このワークショップは、絵本をつくってみたいけど、何を書いたらいいか全然わからない、考えたこともないという、作家を目指しているわけではない普通の人たちに向けたワークショップです。

自分が今まで大事にしてきた価値観や、大切な言葉、そんなことをワークを通して棚卸しながら、言語化していき、そうしてでてきた言葉たちを、一つにまとめて絵本をつくっていきます。そして、実際に本という形にしていく際に、「活版印刷」「手製本」といった手触り感のある手法を使って1冊の本に仕立てていきますよ。ワークショップの時間内で製本するのは1冊ですが、あと2冊ご自宅で製本いただくことができますので、自分用にはもちろんのこと、大切な方へのプレゼントとしてもいいかもしれませんね。興味のある方はこの機会にぜひご参加ください!

■【てならい】自分の“ことば“を絵本にする連続ワークショップ

3)てならい365日のススメ

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いかがでしたか。みなさんもぜひこの機会に、自らソウゾウする、ということについて考えてみませんか?てならい堂では、今月であれば「自らソウゾウする」といったように、あるテーマをもとに自分の生活を見つめ直してみる機会を「てならい365日」と名付け、お家でのセルフジャーナリングをみなさんにオススメしています。

やり方はとっても簡単。ノートを用意して、今回のテーマについて書き出してみる、以上です。どんなことでも結構ですし、関連することを実践してみたり、てならいに参加してみたり、やってみたいなと思うものがあればやってみて、それについて書いてみるのでも大丈夫です。騙されたと思って書いてみると、書き出された文字を見て、不思議とどんどん新しい考えが思い浮かぶもの。書き出すノートはどんなものでも構いませんが、てならい365日専用オリジナルノートもありますよ。(ノートの購入はこちら

ノート

そうやって自分の考えを進めていくことが、自分にとっての「こころよい生活」を見つけることにつながると思います。テーマへの取り組みに際し、ご感想等いつでもお待ちしてますので、もしよろしければ、てならいに参加した時や神楽坂ストアに来た時に、ぜひてならい堂のスタッフへ伝えてみてくださいね。なにかさらに新たな発見があるかもしれませんよ。

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 「てならい365日」では、3ヶ月ごとに同じテーマに取り組み、毎月それについてお知らせしていきます。今後、てならいの参加者募集とともに、てならい便り(メルマガ)にてこのテーマについてご案内していきますので、まだの方はぜひこちらからご登録くださいね。

また、サポート会員のみなさまには、毎月頭、素敵なイラストと共に同テーマに関するハガキをお送りしております。もしご興味ある方は、どうぞこの機会に関心を持っていただけたらなと思います。サポート会員となって、てならい堂の活動を応援していただけたら嬉しく思います!(詳しくはこちら。)

ということで、今月は「自らソウゾウする」ということに目を向けながら過ごしてみませんか?何から始めようかなと思った方は、まずは本ページを参考にしてみてくださいね。これまでのページもよろしければご覧ください!

今月もみなさまのご参加をお待ちしています!てならいの会場で、神楽坂ストアで、色々とお話ししましょう!

“想像“して“創造“する
頭の中に生まれるものと
手の中に生まれるもの、
そして心の中に生まれるものは?
“創造“がまた“想像“を生む