こんにちは。スタッフのひのです。

先月のことになりますが、住んでる地域の神社にて、つるし雛の展示がされていました。そういえば他の地域でも見たことがあるな?と思って調べてみると、その発祥は伊豆稲取なんですね。また、静岡県の「雛のつるし飾り」、福岡県の「さげもん」、山形県「傘福」は全国三大つるし飾りと呼ばれているんですって。初めて知りました・・!

江戸時代、高価な雛人形を買えなかった裕福でない家庭のお母さんやおばあちゃんたちが、女の子の幸せと健康を祈って自分たちで人形をつくって持ち寄ったのが、つるし雛のはじまりだそうです。一つ一つじっくり見てみると、その可愛らしさに思わずほっこり。私の地域にもあったように、全国三大地域でなくとも、いろいろな地域に広まってきているのかもしれませんね。みなさんもひな祭りの時期になったら、近くの地域で飾っていないか、ぜひ探してみてくださいね。

さて、てならい堂では自分にとって心地よく、社会にも環境にも良いことをしていると感じられる生活を、”こころよい生活”と呼んでいます。これまでもそれを知るための様々な機会を模索してきましたが、さらに自分たちにとって”こころよい生活”を探すために、季節ごとにテーマを決めて、取り組んでいます。

2024年 4月のテーマは「自らソウゾウする」です。

“ソウゾウ”と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか?なにかアーティスティックなものを連想するでしょうか?”アート”と聞くと、なにやら高尚なもののようにも感じますが、”ソウゾウ”とは実はだれもがやっていることだと思います。

”ソウゾウ”ってなんだろう?どんな時にしているかな?そのとき自分が感じていることはなんだろう?今回のテーマをきっかけに、日常の中でゆっくりと、そんなことを味わってみてくださいね。

  「自らソウゾウする」を考えるために、
    てならいに参加してみる。
    てならい堂神楽坂ストアに遊びに来てみる。
    自身の生活の中で見つめ直してみる。

それぞれのやり方で、みなさんも自分にとってのこころよい生活を探してみませんか。

 「自らソウゾウする」を考える、4月の話題。

1)誰もがしている”ソウゾウ”という営み。

2)実際に生活の中で”自らソウゾウする”ということについて考えてみる

 ・自分の“ことば“を絵本にする連続ワークショップ

 ・味噌蔵で味噌屋さんと仕込む!手前味噌ワークショップ@新潟

 ・鍛冶屋さんとつくる、料理が美味しくなる一枚鉄のフライパン。4月・5月

3)てならい365日のススメ

1)誰もがしている”ソウゾウ”という営み。

“ソウゾウ”と聞くと、 「想像」「 創造」と二つの漢字を思い浮かべる方が多いでしょうか。辞書的には「想像」とは、実際には経験していない事柄などを推し量ること、現実には存在しない事柄を心の中に思い描くこと、とあります。将来的に起こるかどうかは関係ないことで、その内容は、「あの人の気持ちを想像する」「自分の将来について想像する」というように、その人がもつ記憶や経験に基づくものが多い傾向があります。

実際に自分で体験して経験値を増やすことがさらなる想像を広げることにつながるかもしれないし、実体験としてなくても本や映像からの内容をもとに想像を広げていくこともできるでしょう。思うに、実際の経験値を問わず、あらゆるものへの”好奇心”というのが、”想像”する力を豊かにするのではないでしょうか。

「やってみたい」「楽しそうだな」「なんとなく好きだな」「もっと知りたいな」といった感情は、その小さな芽だと思います。自分の好奇心のむく先はどこにあるのか、そんなことを改めて考えてみてもいいかもしれませんね。

「創造」の意味は、新しいものを初めてつくり出すこと、です。ゼロからつくることはもちろんのこと、なにか既にあるものを組み合わせてつくり出すことも、「創造」と呼べます。たとえば、「詩をつくる」「絵を描く」「うつわをつくる」など。でも、これらいわゆるアートや芸術作品を生み出すことだけが「創造」ではないと思います。私たちは日常生活においても、なにかしら生み出しているといえる。

何かを伝えるために言葉を紡ぐ「誰かと話す」ことも、対話してお互い理解し合うプロセス含めて創造的だと思います。また、育てたいタネを蒔いて「畑で野菜を育てる」ことだって、今日のメニューは何にしようかと考えて野菜を切り調理して「ごはんをつくる」ことだって、木の板を買って工具を使い「本棚をつくる」ことだって、創造的な営みといえると私は思います。「ギターを弾く」「本を読む」といった自分の趣味だって、健やかな日々を送りたいと願うこと、こうなりたいああなりたいと「夢」をもつこともソウゾウの一つといえる。

もちろん、本当の意味でゼロから何かをつくりだすということはできていないのかもしれませんが、既にある”素材”を組み合わせて生活をつくっていく。自分たちでそのつくりあげるプロセスをやってみる。好きなこと、楽しいこと、続けていきたいことをカタチにしてみる。そういった些細だけれども日々にある小さな好奇心の積み重ねが、「想像」「創造」とつながり、”ソウゾウ”的な営みになっていくのではないかなと思います。

小さなことも含めると、自分が今までにしたことのある”ソウゾウ”はきっとたくさんあるだろうし、”ソウゾウ”は日常の中にあるということがわかってくるはず。今回のテーマを機会に、自分が”ソウゾウ”したことについて、また”ソウゾウ”してみたいことについて、ぜひ考えてみてくださいね。

2)実際に生活の中で“自らソウゾウする”ということについて考えてみる 

・自分の“ことば“を絵本にする連続ワークショップ

“ソウゾウ”するのにふさわしいワークショップがこちら。てならい堂初の絵本をつくる連続ワークショップの登場です!このワークショップでは、自分に向き合うワークを重ね、その内容を反映したオリジナル絵本を一冊つくっていきます。中身を一からつくった後は、活版印刷や手製本などの手法をプロに習いながら、自分たちの手を動かして形にしていきますよ。半年がかりでつくるこの絵本は、今後自分が迷った時の道標やお守りのようなものになるはずです。

どうぞこの機会に、五感を使って、一冊の特別な本をつくってみましょう!初めてだけれども、自分で本をつくるという工程を体感してみたい人、自分にとにかく向き合いたい人、そんな方におすすめです。

■【てならい】自分の“ことば“を絵本にする連続ワークショップ

・味噌蔵で味噌屋さんと仕込む!手前味噌ワークショップ@新潟

てならい堂が2013年のオープン以来毎年開催してきた、団四郎味噌さんに習う手前味噌仕込みのワークショップ。ついに今年、念願かなって、現地である新潟の味噌蔵で開催しますよ!

今回は特別に、普段入れない糀ムロの中にも入って、製麴中の糀を見せていただけます!団四郎味噌では100年ものの和釜でじっくりと大豆を蒸し上げて使うのですが、今回は、この和釜で蒸し上げた大豆も特別に使わせてもらいますよ!さらに、お味噌を仕込んだ後は、団四郎味噌さん特製の豚汁をみんなで食べます♪ つくってるところを訪ねるからこそ分かることって、想像してるよりもたくさんあると思います。どうぞ体感してみてくださいね!前後で新潟の温泉に一泊して、日本酒なんかも楽しんでみるのもおすすめですよ。

■【てならい】味噌蔵で味噌屋さんと仕込む!手前味噌ワークショップ@新潟

・鍛冶屋さんとつくる、料理が美味しくなる一枚鉄のフライパン。4月・5月

鉄のフライパンを自分で製作するワークショップです!軽いとか、手入れが楽とか、安いとか、色んな基準がありますが、シンプルに「料理が美味しい」というのが、鉄のフライパンの最も魅力的な理由。今回教えてくれるMetal NEKOの金子さんは、鉄という素材と真摯に向き合って、手に馴染み、違和感なくフィットする道具を日々作っている鍛冶屋さんです。

鉄って重いのでは。。。と思いがちですが、一枚の鉄から作られたこのフライパンは、最大限の軽さと最小限のお手入れを可能にしています。プロにならいながら、鉄の道具の大切なコトも知ってもらえたらと思います。自宅に持ち帰って一番初めに、何をつくりましょう?想像しただけでワクワクしてくる気がします♪ 人気のワークショップのため、興味ある方はこの機会にぜひ!

■【てならい】鍛冶屋さんとつくる、料理が美味しくなる一枚鉄のフライパン。4月・5月

満席御礼!次回開催通知はこちらから。

3)てならい365日のススメ

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いかがでしたか。みなさんもぜひこの機会に、自らソウゾウする、ということについて考えてみませんか?てならい堂では、今月であれば「自らソウゾウする」といったように、あるテーマをもとに自分の生活を見つめ直してみる機会を「てならい365日」と名付け、お家でのセルフジャーナリングをみなさんにオススメしています。

やり方はとっても簡単。ノートを用意して、今回のテーマについて書き出してみる、以上です。どんなことでも結構ですし、関連することを実践してみたり、てならいに参加してみたり、やってみたいなと思うものがあればやってみて、それについて書いてみるのでも大丈夫です。騙されたと思って書いてみると、書き出された文字を見て、不思議とどんどん新しい考えが思い浮かぶもの。書き出すノートはどんなものでも構いませんが、てならい365日専用オリジナルノートもありますよ。(ノートの購入はこちら

ノート

そうやって自分の考えを進めていくことが、自分にとっての「こころよい生活」を見つけることにつながると思います。テーマへの取り組みに際し、ご感想等いつでもお待ちしてますので、もしよろしければ、てならいに参加した時や神楽坂ストアに来た時に、ぜひてならい堂のスタッフへ伝えてみてくださいね。なにかさらに新たな発見があるかもしれませんよ。 

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 「てならい365日」では、3ヶ月ごとに同じテーマに取り組み、毎月それについてお知らせしていきます。今後、てならいの参加者募集とともに、てならい便り(メルマガ)にてこのテーマについてご案内していきますので、まだの方はぜひこちらからご登録くださいね。

また、サポート会員のみなさまには、毎月頭、素敵なイラストと共に同テーマに関するハガキをお送りしております。もしご興味ある方は、どうぞこの機会に関心を持っていただけたらなと思います。サポート会員となって、てならい堂の活動を応援していただけたら嬉しく思います!(詳しくはこちら。)

ということで、今月は「自らソウゾウする」ということに目を向けながら過ごしてみませんか?何から始めようかなと思った方は、まずは本ページを参考にしてみてくださいね。

今月もみなさまのご参加をお待ちしています!てならいの会場で、神楽坂ストアで、色々とお話ししましょう!

好きなことをソウゾウする
幸せな未来をソウゾウする
こころよい生活をソウゾウする
料理をしてても、掃除をしてても
ソウゾウは日常の中にある。