こんにちは。てならい堂スタッフの大石です。

すっかり桜も散ってしまった頃、春の金継ぎ教室がスタートしました!

講師は、金継ぎ修理でご協力をいただいている梅澤さん(金曜日・土曜日)と、てならい堂の金継ぎの監修をしてくださったアマノさん(日曜日)。お二人ともとても優しくて、いつも丁寧に教えてくださいます。

土日の会場は神楽坂のひみつの小店に戻ってきまして、少し人数を減らしての開催です。

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今回は、陶芸をやられている方、お母さまが金継ぎをやられている方、奥様が料理のお仕事をしていて器が好きな方、、などがご参加いただきました。

中には、器を割ったときに新しいものを買ったらいいと言ったお子様に、直して大切に使うという考え方を教えてあげたくて、という方も。金継ぎをまだ知らない子供たちに親が実践して教えるというのは素晴らしいことですね。。

少し打ち解けたところで、先生にみなさんの器の状態の確認をしてもらって、知っておきたい漆のあれこれについてお話しいただきました。

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器にヒビが入っている方が何名かいたのですが、ヒビが深い場合は割ってしまってから接着した方が強度が上がってしっかり直せるそうです◎

ということで、先生方にえいやっと割って頂きました!

素人では綺麗に割れないので、みなさんご自分ではやらないでくださいね。(粉々になってしまいます笑)

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続いては、器の下準備をしていきます。

これからの作業で、漆で器が汚れていくのですが、高台などの釉薬のかかっていないところは漆がとれなくなってしまいますので、きっちりやっておきましょう。

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ここで漆の登場です。生漆とテレピン油を混ぜたものを欠けに塗っていきます。

これは少し時間を置いたら拭き取ってしまうのですが、浸透した漆が固まることによって、次のペーストの漆が接着しやすくなる意味合いがあるそうです◎

生漆はチョコレートクリームのような色をしています。

生漆はチョコレートクリームのような色をしています。

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今回は欠けの下準備をして終了です。2回目では、最初の大仕事の”割れの接着”を行います。

これから4か月弱、みなさんどうぞよろしくお願いいたします!