六月八日。

六月は梅雨の走りの優しい雨が降り、春の芽吹きから成長を続けたさまざまな植物たちが、水の恵をうけて美しく輝く頃。虫や鳥や動物たちは活動の時期を迎え、森が一番イキイキするともいえる季節です。

そんな潤いに満ちた森に想いを馳せてみましょう。

今回は和製ローズウッドとも呼ばれ、日本を代表する香料である希少な「クロモジ精油」を使って、森の香りを身近に感じることのできるアロマクラフトのワークショップをご用意しました。お菓子とお茶つきです。

各回6名様。クロモジを感じて、初めての方も以前参加された方も、新しい発見ができるワークショップです。お早めにどうぞ。

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クロモジ精油と国産サトウキビ由来エタノールのクロモジオーデコロン 5ml。くにさき椿油とクロモジ精油のロモジ枝・花入りロールオン香油5ml。クロモジ精油とくにさき椿油と蜜蝋の森のバーム。※容器は変更になる可能性があります。

講師は、大分県耶馬渓で林業を営む久恒山林さんから生まれたアロマブランド、「六月八日(ろくがつようか)」さん。九州の森の恵みである樹木や有機無農薬ハーブなどの天然素材を丁寧に自社蒸留した、100%天然の精油(エッセンシャルオイル)を作っています。今回は「六月八日」のアロマインストラクターの関戸さんにアロマ作りを教わります。

アロマクラフトは「オーデコロン」「枝と花入り ロールオン」「森のバーム」です。ロールオンとバームは手や爪先の保湿ケアなどに、オーデコロンはハンカチなどに香り付けして、香るたびに気持ちをリセットするのにも使えます。同じ精油を使用しても、作るアロマによって香り方が変わるからびっくり。クロモジの香りをより深く感じて、好みの香らせ方を探してみて下さいね。

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クロモジは、クスノキ科落葉低木です。茶道の高級爪楊枝の素材としても知られていますね。

森の中に自生しているのですが、高さが5メートル程の低木の広葉樹なので光が入ってこないと成長できなく、「手入れのされた明るい森のバロメーター」とも言われています。森の中で明るい場所を見つけると、クロモジも一緒に見つけることも。冬は葉を落としどこにあるかわからないクロモジですが、山桜が咲く前に黄色い花を咲かせていて、枯れた山でクロモジの樹だけが華やかに見えるそうです。

ワークショップで使用する精油は六月八日さんが、大分県耶馬渓産クロモジの枝葉から水蒸気蒸留法にて抽出しています。耶馬溪の森に自生しているクロモジは、ケクロモジと言って、葉っぱにふわふわとした毛が生えています。クロモジは低木のため枝も細く、精油が採れる率が少ないのでクロモジ精油はとっても希少です。クロモジは産地によって品種も香りのテイストも少し異なり、様々なクロモジ精油の香りを比べてみるのもとても面白いそう。六月八日さんのクロモジ精油は、気品ある落ち着いた香りです。華やかで同時に爽やかさを併せ持っており、抗菌、防虫、抗酸化、スキンケアにも大変すぐれた成分があります。

ワークショップでは、関戸さんが大分の六月八日の森で、クロモジの採集に同行した時の映像と一緒に、森での様子についてもお話をしてくれます。香りだけではなく、この香りがどこからきたのか、想いを馳せて見ましょう。そしてなんと、今回のロールオンには六月八日さんが天日干ししてくれた、「クロモジの花」も入れますよ!クロモジの香りに包まれながら、クロモジをこれでもか!というまで堪能して下さい。

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今回のアロマクラフトで使う素材を大分県内で探しに探して、六月八日さんは「くにさき椿油」と「和蜂蜜蝋」に出会いました。クロモジ精油とこの厳選素材を合わせて、アロマクラフトを作っていきます。

「くにさき椿油」は大分県国東半島の海岸沿いに育つ”ヤブツバキ”の種を、つくり手の井上さんが拾い集め、洗って、乾かして、生搾りして、そして数か月かけてじっくりと丁寧に濾過の工程を重ね作られています。井上さんのところへは同じ集落の方々が自分の裏山や庭先で採れた椿の種を持ってきて、それぞれ一年分の椿油を作ってもらうそうです。香りを通じて、大分の集落や里山での日々、素材、作り手の想いなども、感じてみてくださいね。

そして、美味しい薬草茶とお菓子つきです。大地から生まれた無農薬栽培の薬草のみを使用し、身体的作用と栄養のバランス、そして何よりも飲みやすさを考えひとつひとつ手作業で調合している「tsuchinoca」さんの薬草茶黒文字ブレンド茶と、国産無農薬の小麦の香りを生かしたおやつを焼く焼き菓子専門店「おやつのムクさん」のお菓子を少しだけですが、お分けいたします。

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『六月八日』のクロモジは ゲラニオール、酢酸ゲラニオール率が約65%と高いのが特徴。ハンドクリームに使う蜜蝋は保湿性に優れると言われる和蜂蜜蝋を使用します。

「機械を使って大量生産をすると、植物の成長するスピードを超えてしまう。だから人間のできるスピードの範囲で行うことが大切。」と、六月八日さんは丁寧に、自然やモノづくりと向き合っています。六月八日さんの香りは、とても優しく、今までアロマが少し遠い存在だった方にもおすすめです。

毎日の生活の中に、香りを取り入れることで、都会にいながらも、やっぱり私たちは自然と共に暮らしている事を思い出せる気がします。森が一番綺麗に見える時期に、クロモジを通じて森と繋がるワークショップ。是非、ご参加下さい。

※5月12日(木)まではサポート会員優先期間となります。
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