開催期間:4/18(土)~5/3(日)  11:00-18:00

※神楽坂ストアの営業日は火・金・土・日です。

この4月に初開催の桜の盆栽をつくるワークショップに合わせて、POPUPを開催します。

ワークショップでつくる盆栽は、石川・山中温泉で生まれた新しいブランドYUIYUがプロデュースしています。「植物のような漆器」がコンセプトのYUIYUは山中の伝統工芸を現代の暮らしへとつないでいます。

思わず顔がほころぶ、かわいい山中漆器が並びますので、ぜひ見て触ってください。

山中という漆器産地で生まれたYUIYU

こちらのブランド、名前をYUIYU(結々)と言います。

「植物のような漆器」の名の通り、草花や球根などをモチーフとした形。ろくろ引きした平らな縁に、わざわざ小刀やヤスリを使って、生きているかのような揺らぎの曲線を表現したり、花のような鮮やかな色と、その色むらが、経年変化でさらに魅力が増すように計算して生漆を塗り重ねたりと、なかなか今までに見たことのない、春の植物のように目にも鮮やかな漆の器のブランドです。

盆栽を納める器はこの作品を生み出した、山中漆器のYUIYU。器の縁のまるで花びらの様なゆらぎと、華やかな色漆のバリエーションが目を引きます。

ずっと長く変わらずに楽しめるようにと考えて選ばれた、自然素材と技術を使って作られた「873 HANAMI」。

ですが、一つだけ変化していくものが。それは、盆栽を納める拭き漆の器。経年変化で、だんだんと下地の明るい色合いが浮き出てくる様は、まさに植物のような漆器の言葉通りではないでしょうか。

できたて→半年後の変化。結構変わりますね。

YUIYUは、漆器産地山中で職人の家に生まれ、漆器業界にずっと関わってきた坂本さんと、生花や花を扱う仕事を続けてきたフラワーデザイナーの田邉さんのお二人と、そして山中の職人たちによるモノづくりです。

産地の良い時も、縮み続ける姿も見てきた坂本さんは、3年前に新規事業としてこの事業を始めるにあたり、量産を由としてきたこの産地であえて、成熟した日本の生活者に向けて量産ではないものづくり、そして今から始めるからこその、自由なモノづくりを志向したそうです。

そして、花を生業としてきた田邉さんは、漆器に関しては全くの部外者。何もわからない、知らない自分だからこその視点を大事に、気軽に使える器を目指して、職人たちと協業してきました。

フラワーデザイナーという異色の経歴で、歴史ある漆器作りに挑む田邉さんのその独自のアイディアや提案は、職人たちからは自分たちの常識とは違うと不思議がられたり、首を傾げられたりすることもあったそう。

量産を志向しないモノづくりを目指し、今までにない新しい形をこだわって作るなら、個人の作家さんの方が柔軟に対応してくれたのかもしれません。それでも、産地で量産に慣れてきた職人と作ることを選びました。

それは、関東出身の自分にとって、いつの間にか「ふるさと」のようになっていた山中の土地、産地が潤い、地元の人たちにとって誇れる土地であり続けて欲しかったから、だそう。

既存の量産のモノづくりに依頼することでの制約はありましたが、けれど結果として、つくり易い形や大きさロットを教えてもらいながら調整を重ね、こだわる程に高くなるという手仕事のジレンマの中にあっても、YUIYUは私たちが手に取り易い価格の商品だなと感じます。

「量産」と聞くと機械や大型設備のイメージで、効率と品質の相反や、利益と環境負荷の相反のようなイメージを持つこともありますが、日本の多くの手仕事は、江戸時代からの人口増大期に起こった「量産」のための人の手による「創意工夫」です。

「量」を追うための量産だけではなく、「人を幸せにする量産」というのが日本にはずっとあるんですよね、なんてことを思いました。

4月19日(日)は桜の盆栽をつくるワークショップのため、YUIYUさんが神楽坂ストアに来てくれます。漆器の使い方やお手入れなど、ぜひ直接きいてみてください。

神楽坂ストアでお待ちしています!