草木染めの代表格といえば、藍染めですね。

おちあいさんの敷地で採れた藍の葉を乾燥させた”藍染め”のワークショップを開催します。言わばこれは、地産地染のワークショップ。今回は、乾燥させた藍の葉から染液を作るところから一緒に、学んでもらいます。

また、他の草木染めに比べて、色が入り易いので、絞りや板締めなどの技法を使って、自由に柄を入れられます。

この冬の思い出に、染め体験がはじめての方もお子さんも一緒に楽しんでくださいね。今年最後の染め体験なので、年末特別価格でのご案内です。

(意外とてならい堂では藍染は初の開催。サンプルがなくて、あまり良い写真がなくてごめんなさい!謝っちゃおう。)

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2021-12-02-19-00-18

夏に開催する藍の葉を擦りつぶした汁で染める”生葉染め”は新鮮な藍の葉があれば簡単な工程で染めることができ、綺麗な薄いブルーに染まります。とても爽やかな色味です。

一方、今回体験する乾燥葉染めは、還元反応を用いて藍の色素を沈着させる染色。生葉染めでは出ない濃紺にも染められるんです。

生葉染めとは工程がまったく異なり、水温や時間によって染め上がりが変わってきます。藍の葉を煮詰める工程など、職人さんにやってもらう工程もありますが、温度管理や還元材の使い方など、気になる染液の作り方からじっくり教えてもらいながら体験します。

今回染めるものは24cm×26cmのハンカチです。せっかく藍染めで染められるんだったら、いつも持ち歩けて、藍染めの実用性を実感できるものがいい!ですよね。

藍染めには菌の繁殖を抑える抗菌効果、においを抑える消臭効果があるので、使用頻度が高いハンカチにはもってこい。(防虫効果もあります。)もちろん洗濯しても効果は持続します。

無地でもいいですが、藍染は他の草木染めに比べて色が入り易いので、絞り染めや板締めでお好きな模様で染め上げることもできますよ。

なにより色が良いですよね、藍って。日本人の肌に合う色味なので、手を拭くとき、口を拭くとき、ハッとする美しさがあります。自分の手で染めたハンカチ、ぜひ永く愛用してください。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2021-12-02-18-59-38

 

藍の産地といえば徳島が有名ですが、ちょっと前は日本各地で盛んに栽培されていたんですね。大河ドラマ「青天を衝け」の渋沢栄一さんの家業も藍玉販売でした。

産地も染め工房も減ってしまっている中、新宿の落合で100年以上反物を染め続けてきた工房「染の里おちあい」さんは、庭で藍を育て始めました。

そもそもは着物の反物を染める工房で下から、草木染めはあまりやっていなかったのですが、「染め文化」そのものを地域に根ざし、未来につなぐことを目指し、藍を育て、藍の種を地域の皆さんに配ってます。素敵ですよね。

藍は産地や時期、工程によって色の出方が違ってきます。藍色に10種類以上の名前があるんですって、知ってました?12月の新宿、あなたの藍染めは何色に染め上がるでしょうか。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2021-12-02-17-53-15