おうちから少しだけ外に出られるとしたら、それは五感をフルに使える場であって欲しい。

てならい堂での2ヶ月ぶりの五感体験、染め工場での型染め体験を募集します。

買い物の頻度も増えている今だからこそ、使い捨てない買い物袋を自分で染めてみるのはいかがでしょうか。

広い工房ですから、しっかりと距離をとりつつ、今回は自分で好きな色を選んで染めることができます。

5名限定ですので、お早めにどうぞ。

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買い物バッグを自分で染めるワークショップです。

100年に渡り着物の反物を染めてきた工房で、5枚の型紙を使って自分の好きな色にバッグを染めていきます。

着物の反物を染めるには、一言で染めといっても実にたくさんの技法がありますが、「型染め」と呼ばれる技法で染めていきます。

型を重ねること、送ること、、、江戸の代表的な染め技法である更紗や、着物を染める際の工夫や難しさも体感してもらえると思います。

工房は広いので、しっかりと”ディスタンス”を取って、染めに集中してもらえます。型紙も通常は共用でしたが、今回はおひとり一枚用意して、好きな色を選んでもらう方式です。

てならい堂では7年に渡り、型染めのワークショップをやってきましたが、お客さんひとりひとりに好きな色を選べるのは、今回初めてのことです。

写真を参考に、ぜひ色のイメージは固めておいてくださいね。 現場で考え始めると必ず迷いますから。笑

あなたの仕上がりイメージに向かって、刷毛で染める感触を楽しんでみてくださいね。

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おうちにいる時間が増えましたね。

てならい堂でもオンラインのワークショップに取り組むようになりましたが、やはり本分は現場での五感を使った体験だと思っています。

 工房に溢れる数々の色、頭上の反物の揺らぎ、それを裏から透かし色合い、蒸し器からもうもうと立ち上る湯気、刷毛の手触り、型にこすりつけた時の音、、、これらはどんなにここで説明しても意味が無く、やはりお客さんが直接現場で五感で体験したときに、初めて本当の意味で伝わることなのではないかと思っています。

オンラインやメディアから溢れかえる情報は、どれも不安を駆り立てるものばかり。けれど、私たちの住む世界が不安定なのは、実は前からそうは変わらないのではないでしょうか。

そんな時に信じられるのは、やっぱり自分の五感で感じたことなのではないかと思うのです。

2ヶ月ぶりの五感体験を、ぜひ堪能してみてください。

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おちあいの職人渋谷さん。体験だからって甘い顔はしません。笑

 てならい堂では、そのモノを選ぶことで、その道具を作ったつくり手も、社会も、そして自分の心も幸せ!と感じられる様な生活がいいなと思っています。

それには、できるだけ自然素材のものを使いたいし、できるだけゴミを出したくないと思っています。そこで、なるべく捨てないこと、たくさん買わないことを考えると、自分でつくるという選択肢がありますね。

捨てないお買い物袋を、「自分で染めて」つくってしまうのはいかがでしょう。

教えてくれるのは、100年目を迎えた染め工房、「染めの里おちあい」の職人さん。新宿区落合にある、着物の反物を染めている本物の染め工房です。

着物は、職人がその技術の粋をあつめて織ったり染めたりした反物を、何度もほどいて縫い直すことを前提とした、和裁の技術で作られています。着なくなった着物をほどいてサイズを直して子供の着物に、古くなってきたらまた解いて今度は布団に仕立て直す。余った端切れは巾着にする。

そうやって形を変えながら、なるべく捨てずに、長く長く使い込む、それが日本の着物のあり方でした。今、私たちが使い捨てを見直そうと思う時、着物に学ぶことはとても多いのではないでしょうか。

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工房は広いので、今回はしっかりディスタンス取れる配置でやろうと思います。

実はこの「染めの里おちあい」は、以前、てならい堂と一緒に型染め体験「染め屋塾」を開催していた「二葉苑」が、100周年を機に組織を株式会社から一般社団法人にリニューアルした工房なんです。

率直に言って、着物産業は斜陽の産業です。 

需要が減り続ける中で、けれども着物の文化と、そしてそこに連なる染めの技術を次世代につないでいこうと考えた時、先代の小林さんは、今まで通りの利益を追及する会社のカタチでは、もう成り立たないのではないかと考えました。

そんな時、かつてこの土地で栄えた染色産業を「地域の宝」と呼んでくれる、地元の人たちとの繋がりに小林さんは改めて気づき、この染め屋を「地域の染め工房」として譲り渡し、地域の人たちの手で次世代につないでいくことを思いついたのです。

失いたくない技術をつないでいくために、外に討って出るのではなく、改めて地域に根ざすことを選ぶ。

そして、需要が減り続ける着物を憂うだけでなく、地域の人たちが身近に使う道具を染めていくこと、また新しい100年の歴史を紡いでいくためにきっと必要なことです。

もちろん昨今の状況の影響を受けていますが、だからこそ今、このおちあいの取り組みを、応援したいと思っています。

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こころに良い生活をするために、買う、使う、捨てるのサイクルから脱する方法はいくつかあると思います。 

そのための第一歩として、使い捨てをやめて、捨てないお買い物袋を持つ。それは、手作りを奨励して、つくり手を否定することを意味していません。

つくり手とつかい手が、かつてそうだった様にお互いの距離を縮めて、一緒に生活の道具づくりに携わる。これは現代のひとつの「誂え(あつらえ)」のかたちなのではないか、とも思うんです。

創業100年を迎える染め工房で、染めの技術の現代の生活への新しい活用を、ぜひ、楽しみながら体感してみてくださいね。

5色をお好きに組みあわせて。例えば、
こちらは青、黄緑、薄黄、紺、茶の組み合わせ。

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上記は色見本になります。青、黄、薄黄、黄緑、紺、
茶、赤の7色から選んでいただけます。

 

 

内容 :

・トートバックを、5枚の型紙を使ってお好きな5色に染め上げます。
・その場でお渡しします

日時 :

2020年6月20日(土)13時半〜15時目安

(作業進捗によって前後します)

価格 :

サポート会員4,500円/ゲスト5,500円(共に税抜)

持ち物 :

エプロンをお持ちください。

マスクの着用をお願いします。

定員 : 5名
場所 :

染めの里おちあい 東京都新宿区上落合2-3-6

その他注意事項:

※現地までの交通費等はお客様ご自身でのご手配、ご負担となります。
※準備の都合上、キャンセルは1週間前迄とさせていただきます。
※スマホからお申込いただく際に、クレジットカード決済通信中に通信が途切れてエラーとなるケースがあります。カード決済をする際は、電波の安定した状況で行って下さい。