新しい年を迎える準備をしませんか?

2026年のカレンダーを型染めで作りますよ。来年の干支、『午』を絵柄にした1枚物のタペストリーです。

新年の足音が聞こえてくる師走。

何かと忙しない12月ですが、ちょっと立ち止まってじっくりと型染めに向き合う時間を一緒に過ごしましょう。

 

出来上がりのイメージです。

『型染め』とは、型紙を使って布や紙に文様(模様)を染め出す、日本の伝統的な染色技法。

奈良時代に始まり、江戸時代に庶民文化として最盛期を迎えました。着物の需要とともに反物染の需要も増えていった江戸時代。草木染めでは単色しか染められずオシャレに乏しい、とはいえ手描きの柄では量産するのは難しい…という中で、型を使うことでオシャレ&量産の両立を可能にした『型染め』。近代化で着物文化が変化し、一度は衰退しますが芸術として再評価され、現在も伝統とデザインの融合として発展し続けている染色技法です。

江戸染色の技法と心を受け継ぎ、伝統工芸としての型染めを継承し続けている染め工房で『型染め』体験ができる貴重な機会です。型で糊置きをした後、筆で色を置いていく型絵染めという技法でカレンダーの絵柄の部分を染めていきます。

サイズは、横37.5㎝・縦60.5㎝(絵柄部分:横36㎝・縦27㎝、文字部分:横36㎝・縦26㎝)

生地はポリエステル。文字はプリントになります。配色は3パターン用意しますので当日選んでくださいね。

反物の染めを行うときに見かける伸子(しんし)という道具を使ってこんな感じで布をピン!と張って

白い部分に筆で色を置いていきます。糊を置いた黒い部分は染まらずに白いまま残ります。

体験する場所は、100年の歴史を誇る染め工房「染の里おちあい」さん。

長年に渡り着物の反物を染め続けてきた本物の染め工房の雰囲気も合わせてぜひ体験しにきてみてください。

100年前と今とでは、「染める」という仕事は、全く違う立ち位置になってしまったのだろうと思います。けれど、「自分で染める」という経験は、そのモノがどのような思いで作られているかを知ることにつながります。そして、経験したことがある人がひとりでも増えることが、私たちの大切な染め文化を守っていく一歩でもあるように思います。

一年の締めくくりに、歴史ある工房で本格的な型染めを一緒に体験してみませんか?