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※神楽坂で開催しますが、スタッフ対面サポートのもと、講師の方はリモートでの参加となりました。あらかじめご了承くださいませ。

大切に使ってきた思い出のつまった洋服。できれば捨てたくないですよね。大切なものを繕う技術があれば、それを捨てずに済みます。

捨てずに長く使い続ける技術を身に付けたい人のために、「初めてのダーニング教室」を開催します。これまで何度かオンラインでも開催してきましたが、今回は、神楽坂のひみつの小店にて、久しぶりに対面での開催です。

今回は今までよりも大きな穴の繕いも挑戦できますよ。2回目の人は、ニットでないものやズボンにもチャレンジできるので、どうぞご参加くださいね。

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みなさんは、ダーニングって知ってますか?

ダーニングは、穴の空いた服や擦り切れた生地を、針と糸だけで補修する、欧州の伝統的な暮らしの技術です。職人技術ではなく、あくまで家庭的な技術ですね。

ほつれた毛糸の靴下や、穴のあいたエプロン、あるいはニットについてしまった染みなどの上から、織物の様に縫い上げることで繕います。

目立たない様に直すのではなく、好きな柄として縫い上げ、あえて目立たせる「装飾ダーニング」とも言われる手法は、新しいものに生まれ変わらせるアップサイクル的で、きっと今までよりも愛着が増すんじゃないかなと思います。

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日々の生活の道具を見つめ、見直す中で、てならい堂は道具をできるだけ長く使いたいと思いますし、できるだけ捨てるものは減らしたいと考えます。そう考えた時、何を買うのか、何を買わないのかはとても大切な判断ですが、同時に「直して使う」という判断ができたならば、それは素敵なことですよね。

直す技術を身につけることで、私たちの生活の選択肢が増えるんだということを、てならい堂は、器を繕う技術である金継ぎから学びました。器にしろ洋服にしろ、私たちが大切にしてきたものにはやっぱり思い入れがあります。繕うことで、捨てずに済むし、自分だけの新しい柄を追加して、この先ももっと大切に使っていけるようになりますよね。

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日本の着物は、着なくなったら糸をほどき、サイズを直して、子供のために縫い直す、そうやって何代にも渡って使い続けるものでした。農村の野良着は継当てや刺し子をして、ボロボロになるまで着続けられたし、さらにそれを裂いて糸として利用した裂き織りという技法もあります。

こうしたモノがあまり豊かではなかった時代の工夫は、もちろん日本だけのものではなく、ヨーロッパでも木綿が貴重だった時代に、パッチワークやダーニングといった技法が生活者の中に生まれました。

ダーニングの技法の根底に、私たちと通じる精神性を感じるからこそ、洋服を着て生活する現代の日本人として、今、取り入れたいと思う人が増えているのではないでしょうか。

今回のダーニング教室でダーニングを教えてくれるのはクロシェター(かぎ針編み作家)の赤星友香さん。赤星さんはダーニングの魅力を、「思い出がつまったものを残す技法だけど、刺繍ほど高度ではなく、上手じゃなくても可愛く仕上がること」と教えてくれました。

針さえ持てれば小学生でも大丈夫だと言いますから、家庭科の成績が悪かった人も、どうぞやってみましょう。笑

全ての技術がそうですが、最初は練習ですから、ただの布でもいいかも。縫いやすいのは、カットソー素材のもの。シャツやジーンズ、ハンカチ等、固い生地のものは最初は避けましょう。伸びる生地ががいいみたいです。2回目の参加という方は、ジーンズなどにも挑戦してみるのもいいと思いますよ。

穴が空いていればそれでもいいし、穴が空いてなくてもいいですよ。だって、練習ですから。適当なものが無ければこちらで用意しますし、道具は全てこちらで貸し出しますので、手ぶらでお越しくださいね。もちろん繕いたいものはある人はどうぞお持ちくださいませ。てならい堂で販売しているダーニングマッシュルームも当日は貸し出ししますので、気になる方はぜひ使い心地も試してみてくださいね。また、おうちでできるようにキットも販売しています。こちらは事前でも当日体験後でも購入できますよ。

ダーニングマッシュルーム

好きな色の糸を選んで、自分でひと針ひと針編み上げて繕った、大切なお洋服。それは世界に二つと無い、これまで以上に愛着あるものになるはずです。

今だから、手に入れたいと思う、古くも新しい技術。直して使うという選択肢を手に入れたい人は、初めてのダーニング教室へ集合です。

 

過去に開催した際の体験レポート「てならい後記」を記載しています。気になる方は是非ご覧ください。

https://www.tenaraido.jp/ohanashi/darning2003/