江戸更紗って知っていますか?日本に続く伝統的な染めの技法で、紙型を何枚も使って染める型染めの一種です。

今回は歴史ある江戸更紗を昔から伝わる技法そのままに体験出来て、しかも日常使いにあると嬉しいトートバッグに染め付けできちゃうワークショップです。

いい感じにだんだん染まって行ってますね

そもそも江戸更紗ってなんですか?江戸は場所の名前、つまり東京。更紗はインドから伝わった植物や幾何学模様がモチーフの色彩豊かなエキゾチックな文様の布の事なんです。

更紗は500年ほど前に伝来したと言われています。美しい色と様々な色を使った緻密な柄に皆驚き、それはもう高級な品物でした。庶民の手には届かなかった輸入の更紗をその時代の染め職人達が試行錯誤して生み出したのが和更紗。。。そうなんです日本各地にあるんです。京更紗や長崎更紗などその土地で独自に発展させたんですよね。

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型ごとに色の入り具合を確認しながら進めていきます。

江戸更紗は日本で材料が豊富にあった「紙」を掘って型紙を作り、それを何枚も使うことで色彩豊かな絵柄を描いて行きます。

型紙があるのでリピートさせることでどんなサイズの布もどんな形の布も染められる。その技術は今も着物を染める技法の一種として変わらずに使われています。

今回の体験では型紙はご用意してますので、その型紙を使って、好きな色で染められます。同じ色を使っても手の力加減で全然違う仕上がりになるのも面白いところ。あなただけの江戸更紗が完成しますよ。

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会場は、新宿区落合で100年に渡り着物の反物を染めてきた工房「染めの里おちあい」です。

 100年間もの間この土地で着物を染め続けている染めの里おちあいは、今は地域の染め工房として場所をひらくことで、私たちに五感を通じて、染め文化を伝えてくれています。

着物だけでなく、今回のトートバッグのように生活に必要なモノも染めていくこと。大切なものを残しながら、時代とともに新しい工夫もしていく。文化とは、そうやって受け継がれていくものなのかもしれません。

文化を受け継ぐには、まず私たち自身がそれを体験することが大切なのかなって思うんです。あなたも是非歴史ある工房へ、一度染めに来てみてください。


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実際に染める色見本です。青、黄、薄黄、黄緑、紺、茶、赤の7色から5色を選んでいただけます。

ちょっとそこまでのお買い物にも。日の光に当たると、色味がさらに生き生きと輝きます。

ちょっとそこまでのお買い物にも。日の光に当たると、色味がさらに生き生きと輝きます。

5色をお好きに組みあわせて。例えば、こちらは青、黄緑、薄黄、紺、茶の組み合わせ。

5色をお好きに組みあわせて。例えば、こちらは青、黄緑、薄黄、紺、茶の組み合わせ。