藍の生葉染めはやったことがありますか?

藍染めといえば、藍色と呼ばれる濃い青色を想像しますが、実は藍の生葉で染めた色は、爽やかなブルーになります。

江戸の染めの産地、新宿区”落合”の染め工房にて、庭で育てた藍の生葉を使っての藍染め体験を昨年に引き続き、今年も開催いたします。

午前は無地の生地にて、午後は格子柄に染めてみます。(詳細はこちら

葉を摘むところから始める屋外での藍染め、まさに季節を感じることのできる夏だけの体験です。お子さまのご参加も大歓迎ですので、夏休みのお楽しみとしてもぜひどうぞ!

摘まれるのを待つおちあいさんFarm(庭)の藍たち。

摘まれるのを待つおちあいさんFarm(庭)の藍たち。

藍の生葉は生き物なので、摘んですぐに染めないと色がでません。なので藍を育てている場所でしかできない、貴重な体験なのです。

午後の会では、あらかじめ格子柄に糊留めされたシルク生地を染めていきます。(午前の回は無地の生地にそのまま染めます。こちらから)ちょっとした小物が作れる大きさなので、クルミボタンやお好みの生地と組み合わせてブックカバーにしたり、おうちでぜひお好みのものを作ってみてくださいね。小さな額に飾ったり、風鈴にぶら下げてみたりしても、爽やかなインテリアとして楽しめそうです。

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糊どめした部分は染まらないので、そこが格子柄としてあらわれます。裏面は少し透けますが一面染まるので、裏表で組み合わせても面白いかもしれません。

草木染めは、自然が相手。なので、天気や葉の状態によって同じ藍染めでも、青の染まり具合はそのときどきで変わってきます。職人さんでも狙った色にするのは難しいですが、だからこそ、一期一会のその日の色をぜひ楽しんでみてください。

藍の葉はとても鮮やかな緑です。この緑の葉であんなに鮮やかな青に染まるなんて、本当に不思議ですよね。どのタイミングで、緑から青に染まっていくのかもお楽しみに!

生葉から染めることで味わえる、自然の不思議さや面白さをぜひ感じてみてくださいね。

摘み立てほやほやをその場でミキサーにかけて、ギューッと絞って染液を作ります。まだこの時は葉そのままの緑色。

摘み立てほやほやをその場でミキサーにかけて、ギューッと絞って染液を作ります。まだこの時は葉そのままの緑色。

体験場所は100年に渡り着物の反物を染めてきた工房「染めの里おちあい」。新宿区落合にある着物の反物を染めている本物の染め工房です。

染めの里おちあいでは、”地産地染”というキーワードを打ち出しています。これは、「町で育てた染料を使って、様々なものを染めてみよう」という取り組みです。今回もこの藍染めのために、藍を育てて待ってくれています。

100年前と今とでは、「染める」という仕事は、全く違う立ち位置になってしまったのだろうと思います。けれど、「自分で染める」という経験は、そのモノがどのような思いで作られているかを知ることにつながります。そして、経験したことがある人がひとりでも増えることが、私たちの大切な染め文化を守っていく一歩でもあるように思います。

見るたびに鮮やかな緑の葉の姿も、それを染めている人の想いも、同時に感じられる。そんな藍染めを一緒に体験してみませんか?

空の下、葉を摘む作業もちょっとした収穫体験のようで気持ちいいです。

空の下、葉を摘む作業もちょっとした収穫体験のようで気持ちいいですよ。

また、ご希望の方にはオプションで、今回染めた生地を使っての和裁の小物づくり教室も体験いただけます。

和裁を教えてくれるのは、てならい堂の和裁教室でもお馴染み、現役の仕立屋さんによる和裁ユニット「ツヅクキモノ」さん。職業として着物をつくる傍ら、その着物がずっと続くことを願って、和裁教室や着物を広める取り組みを、長く続けています。

和裁オプションは全2回。1回目は基礎である運針を、2回目に、ブックカバー・ティッシュケース・お箸ケースからお好きな小物を仕立てます。

自分で染めた生地を使って自分で仕立てた小物は、きっと特別に愛着が湧くはず。夏休み、ちょっと手間ひまかけて、身の回りの小物を作ってみませんか?

和裁のオプションは限定3名様なので、気になる方はお早めにどうぞ。

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過去に開催した体験レポート「てならい後記」を記載しています。気になる方は是非ご覧ください。

 

・午後は市松柄に挑戦。7月の様子はこらから。
【てならい後記】町の染め屋が育てる、藍の生葉ワークショップ。7月

 
 
・和裁