てならい堂は、くらしを少しだけていねいにする選択肢が、もっともっと増えたらいいと思っています。

なんでもすぐ買える時代ですが、”壊れたものは捨てる”だけでなく、直してじっくり長く使うという選択肢があったら素敵ですよね。だから、壊れた器に新しい命を吹き込む”金継ぎ” が、気になっている人も多いのではないでしょうか。

けれども、 金継ぎ教室って「なんだか敷居が高そう。」 「怖い先生が出てきそう。」(笑) 「そもそも、金継ぎって何て読むの?」(きんつぎですよ。) なんて声をたくさん聞きました。 というわけで、そんな”初めてのみなさま”が怖がらずに参加できる(笑)、わかりやすい金継ぎ教室を目指し、「初めての金継ぎ」と題して、全6回のワークショップを東京・神楽坂で開催します。

割れてしまったかわいいお皿を持ち寄って、初めて同士みんなでわいわい金継ぎしてみませんか。

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金継ぎという言葉を聞くと、金を使って繕っている器を想像するかもしれませんが、金継ぎのベースは”漆”です。漆で接着剤をつくり、隙間を埋めるペーストを作り、線を描き、そうやって何度も漆を使って仕上げていきます。最後の仕上げに金などの金属の粉を蒔くので金継ぎと呼ばれますが、金粉を蒔かずに漆だけで仕上げることもできます。

ところで、世の中には敷居を低くし過ぎてしまった”なんちゃって金継ぎ”が溢れているそうです。”なんちゃって”では本来は漆を使うところ、接着剤を使っちゃいます。食べ物をいれる器に接着剤、って心配ではないのかな。

初めてだからこそちゃんとしたプロから本物を学びたい、と思うのがいつものてならい堂のやり方です。基本さえ知っていれば、その先で”なんちゃって”でもなんでも、自分で選択できるのがいいと思うんですよね。

昔ながらの金継ぎは天然の漆を使っての作業なので、何度も漆を使ったり乾かしたりで、思った以上に時間が掛かります。「初めての金継ぎ」では全部で6回+α完結で仕上げていきます。

てならい堂の金継ぎを監修してくれている天野さんの日曜日クラスに加え、今回から、漆のアクセサリーの製作でも人気の梅沢さんを先生にお迎えして新たに土曜日クラスも開催いたします。

時間はかかりますが、その分きっと漆が生きていることを実感してもらえるはずです。そして何より、作業自体はシンプルですから、6回の教室を終えたときには、もう今後はいつでも自分で繕えるようになっているはず。”自分で直す”という選択肢が手に入ります。

ちょうどよく割れた器がないよという方には、こちらで器を準備します。金継ぎに興味のある初めてのみなさん、東京・神楽坂に集合ですよ。

 
場所 : 

にっぽん てならい堂(ひみつの小店)
東京 神楽坂。詳細はお申込み後にお知らせします。

日時 :

2018年3月~6月(土曜日) 全6回+お引き取り
①3月10日②3月24日③4月21日④5月12日
⑤5月26日⑥6月2日+(引き取り日)6月9日
朝の会:10:00~ / お昼の会:13:00~

 

2018年3月~6月(日曜日) 全6回+お引き取り
①3月11日②3月25日③4月22日④5月13日
⑤5月27日⑥6月3日+(引き取り日)6月10日
朝の会:10:00~ / お昼の会:13:00~

 

※各回90分〜120分。会場は10分前からオープンします。
※作業の進捗によって、早く終わる方もいらっしゃいます。
※欠席の場合、別コースや別日程への振替はございませんので、ご注意ください。
※6回目終了後に乾燥させ、引き取り日は乾いた器をきれいに掃除して終了(所用30分程度)となります。引き取り日のみ、別日への変更が可能です。

定員 :

各回6名
※最小催行人数は各回とも4名となります。万一、定員に満たない場合は、ご連絡さし上げます。

参加費 :

4,500円(税別)/1回 × 全6回
※指導料、材料費、会場費、道具使用料込み。器が必要な方は別料金(500円程度)。
※錫粉での仕上げを予定しております。※金粉や銀粉も使いたいよーという方は、別料金になりますので、教室開始後にご相談下さい。
※クレジットカードでの事前決済(6回分一括払い)となります。

内容 :

1回目 : 教室説明と器のチェックと養生 欠けの下地作り
2回目 : 割れの接着と欠けのコクソ作り①
3回目 : 割れの下地調整と欠けのコクソ作り②
4回目 : 割れ欠けの下地調整と漆の下塗り
5回目 : 割れ欠けの研ぎと上塗りと粉蒔き
6回目 : 割れ欠け粉固め
引き取り日 : 割れ欠けの磨き
上記を予定しております。

繕う器について:

今回は「割れ」と「欠け」両方の繕いを体験していただきます。お手持ちの器を直したい方は、ぜひお持ちください。
※「割れと欠け」両方がある器1つ、もしくは、割れた器と欠けた器各1つのお一人様計2つまで、とさせていただきます。 
※割れや欠けの状態によっては、直せないこともあります。今回対象となる器の目安は、割れは本体を含め3片まで、直径15cm以内です。ガラスは今回対象外です。
※お申込み後に一度、メールにて器の状態を確認させていただきます。
※一度接着剤等で直している器はそのままでは繕えませんので、対象外となります。
※なお、割れた器をお持ちでない方は、こちらでご用意いたします。(1つ500円。当日現地でお支払いください。)

持ち物:

割れた陶器、筆記用具、エプロン(布に漆が付くと取れませんので汚れても大丈夫な服装)をご持参下さい。
※漆かぶれ予防のため、漆が直接つかないようにゴム手袋をご用意致します。
※筆やへらなどの道具は、すべてこちらでご用意します。
※使用するのは本漆です。

かぶれについて:

肌につかないよう手袋をご用意しますので、過去に実施した教室では、かぶれた方はいらっしゃいませんでした。
しかし肌につかなくとも、また少量の漆であっても、体質によってはかぶれ易い方もいらっしゃる様です。また、かぶれに限らず、何事にも不測の事態は起こり得ますが、体験中に起きる事象につきましては、当社では責任を負えませんので、ご了承いただいた方のみご参加いただだき、体験中も十分にご注意ください。

その他注意事項:

※現地までの交通費等はお客様ご自身でのご手配、ご負担となります。
※スマホからお申込いただく際に、クレジットカード決済通信中に通信が途切れてエラーとなるケースがあります。カード決済をする際は、電波の安定した状況で行って下さい。